ミンバル
シェイク・ザイード・グランド・モスクのミンバル(説教壇)は、礼拝者への説教(フトバ)を行うために設けられた11段の説教壇で、ミフラーブの右に配置されています。アメリカ産のシダー材で作られたこの説教壇は、真珠母やホワイトゴールド、ガラスモザイクで緻密に飾られ、花や貝殻の模様が施された美しいデザインになっています。階段の最上部には、小さなドーム型の屋根と三日月型の飾りが輝いています。
ミンバルはイスラム建築の初期に作られた作品の一つです。歴史的な記録によると、預言者ムハンマド(彼に平安あれ)は説教を行う際に、ナツメヤシの幹のそばに立っていました。後に、金曜日やイードなどに彼が説教を行う際に、立ったり座ったりできるよう、説教壇を建てることが提案されました。